言葉の海

「ことばのうみ」 阿部 久美子

2018年05月13日 23:30

こんばんは。
「言葉を通じて人生を豊かにする国語教室」阿部久美子です。

作文教室について、少しお話しします。
言葉の海というのがHPの名前です。
申し込みをしていただくと、予約受付のメールが届きますが、その発信者名が「言葉の海」となります。

「言葉の広い海を泳いでいくように、たくさんの言葉を身につけて、使いこなせる人が増えるように」と思ってつけた名前です。

これは、明治24年(1891)に出版された「言海」に由来します。「言海」は、50音順で編集され、西洋文法を参考にして日本語を体系的に整理した「語法(文法)」、「索引」なども整備された日本初の近代的な国語辞典です。元々は国家事業として、文部省の官僚であった大槻文彦が編纂(へんさん)を命じられたのですが、予算がないため事業が立ち消えになりかけ、結局自費出版という形で出版されました。

辞書の編集がどれほど大変なことか。
実は私も学生時代、指導教官の仕事の補助として国語辞典の用例採取、例文作成を何回かやったことがあります。現代の辞書の仕事は、ほとんどが改定作業で、オリジナルを作るということはまずありません。新しい企画で作ることになっても、他の出版社から同じようなものが出ていることもあるので、それを参考にできるのです。もちろん丸ごと「コピペ」なんてことはできませんが、「なんとなく似ているなあ」ぐらいはセーフです。
でも、「言海」には「同じようなもの」も参考にできるものもありませんでした。何から何までひとりで(そう、大学の教官ではなかったので、学生を使うこともできませんでした。)仕事を進めていったのです。

ひとりで果てしない言葉の大海原へ漕ぎだす。そんなイメージでつけた「言葉の海」ですが、漕ぎ出す仲間がひとりでも増えてくれると嬉しいと思います。

言葉の海へ一緒に漕ぎだしましょう。

*********************************
パパママ向け「夏休みの作文&感想文サポート対策講座」ただいま参加者募集中です。
お申し込みは、HP https://www.kotobano-umi.com/  から。
じいじ、ばあばも大歓迎。カップル(?)でもどうぞ。
申し込みフォームが使いにくい場合には、このブログからでも結構です。直接メールをください。お待ちしています。
*********************************

関連記事